九里の魚

魚も見た目が9割です。

全国津々浦々にある、なじみの漁港で揚がった魚を、毎朝一尾ずつ写真でチェックしてから仕入れています。遠く離れた漁港の魚ですが、その体つき、色艶をみれば、脂のりや締まりのよさを目利きできます。毎朝、網にかかった魚をチェックしているからこそ“本当の旬の魚”や“珍しい魚”を仕入れられるのです。また、よりよい状態でお届けできるように、定期的にモニター調査を開催。商品の味や見た目、調理のしやすさや保存状況について厳しい目で審査いただき、品質のさらなる向上を目指します。

本当の旬の魚

漁獲高が多い魚、年中行事に使われる魚を旬の魚と呼ぶことがあります。私たち九里は、一般にいわれる魚の旬とは違い、長年の経験で一番その魚がおいしく食べられる時期を旬とよんでいます。

一般的な魚の“旬”と、九里の考える“旬”のちがい

春の魚
一般的な旬
  • サワラ
  • タイ
  • 春カツオ など
九里の考える旬
  • ノレソレ
  • ホタルイカ
  • コハダ など
夏の魚
一般的な旬
  • ハモ
  • サバ
  • キス など
九里の考える旬
  • イワシ
  • シロホシフエダイ
  • ハマダイ など
秋の魚
一般的な旬
  • サンマ
  • 戻りカツオ など
九里の考える旬
  • サワラ
  • ハモ など
冬の魚
一般的な旬
  • コハダ
  • ブリ
  • タラ など
九里の考える旬
  • 水温が16度以下の海で揚がった魚のすべて
冬の魚はだいたいウマい

珍しい魚

漁師さんの網には、狙った魚以外のものがかかることもよくあります。九里では、そういった今までは流通に乗らなかった魚たちを発掘し、販売しています。実はとってもおいしい珍しい魚を少しご紹介します。

九里がオススメする“珍しくてウマい魚”

コバンザメ

「サメ」と名前がつくものの、「スズキ科目」のコバンザメ。外見からは想像できない美しい白身魚で、全身に脂がのり、身が引き締まっています。刺身にすると、ヒラメのエンガワのような味わい。値段もお手頃です。

フエダイ(シロホシフエダイ)

夏の白身魚の王様。漁獲量が少なく、めったに市場に出回らない高級魚。皮が厚く、鱗は硬く下処理が大変なのですが、身は透き通って美しく、脂乗りがよく、身にも脂にもしっかりと旨みがあります。刺身や酒蒸しに。

サラサハタ

水玉模様がかわいらしく、観賞魚としても愛されるサラサハタ。中国では最高級の魚と評され、高級中華料理店で食べることができます。香り、味、歯応えのすべてがよく、刺身、姿蒸し、煮物など幅広い用途で使えます。

エビスダイ

宝石のような美しい赤が特徴のエビスダイ。全身を硬質なウロコで覆われており、下処理の難しい魚とされています。硬いウロコを剥がすと現れる皮目は、特有の甘さと旨味があり、ほどよく締まった白身が最高です。

トビハタ

鳶色(とびいろ)の肌を持つトビハタは、あまり流通しない魚でしたが、その味の良さが知られはじめたことから値段が高騰しています。白身魚ですが、腹の部分によく脂が乗り、刺身にするととろける旨みがあります。

センネンダイ

大きいものでは体長が1メートル近くにもなるスズキ系フエダイ属の魚。透明感のある白身は、お刺身や酒蒸し、潮汁で。刺身にすると、なめらかな舌ざわりとほどよい食感があり、うまみの後から甘さも感じられます。

ほかにもテレビで放映されてから入手困難になったクロシビカマスや、相模湾や富山湾周辺の日本海側でとれる超レアなトウジンなど日本各地の珍しい魚を取り扱っています。